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《裏社会の危険人物 折原 臨也》 キャラクターカード コスト2/青/CP4000/ランク1 特徴なし ボーナスアイコン なし このカードが登場した場合、デッキの上のカード4枚を見て、 その中にある「折原 臨也」1枚を抜き出し、表にしてから手札に加える。 その後、残りのカードを任意の順番でデッキの下に移す。 街は危険で溢れている。ここにも…そこにも。 デュラララ!!で登場した青色・特徴を持たない折原 臨也。 登場した場合、デッキトップ4枚から折原 臨也1枚をサーチするテキストを持つ。 関連項目 折原 臨也 収録 デュラララ!! 01-023 C
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祖父母による、孫の命が危険にさらされた事件のまとめwikiです。
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《危険なパティシエ 四ノ宮 那月》 キャラクターカード コスト3/緑/CP5000/RANK2 【メガネ】 ボーナスアイコン なし このカードは、妨害に参加できない。 普段はオーブンでこんがりとだけど……ここは強火で一気に!! うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000%で登場した緑色・【メガネ】を持つ四ノ宮 那月。 関連項目 四ノ宮 那月 収録 うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000% 01-064 C
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トップ 前半 山野こだま …雄叫びが聞こえた?きっと山彦ですよ。山野が返事してみますね。やっほ〜 ここには、山で生まれ育ったという人がいるらしいですよ?羨ましいですね〜 不知火五十鈴 ん?誰かの叫び声が聞こえたような…私の聞き違いか?気のせいならいいんだが… …蛇にぶらさがる男?そんな者いるわけがないだろう。夢でも見たんじゃないか? 後半 村上文緒 …何かあったんですか?読書に夢中になっていて気づきませんでした… …怪しい人が?それは危険かもしれませんね。早く避難をしましょう。 加賀美茉莉 変な人がいるみたいだから、気をつけたほうがいいよ。えっと、避難場所はどこかな? 絵本みたいに動物がいたのに、変な人のせいでどこかに行っちゃったの… エリア 篠宮りさ 登山は楽しいけれど、危険も多いわ。ちゃんと注意しながら進むのよ。 登山道から外れたりしないように、しっかりね。遭難したら命に関わるわよ? 会長が山で迷わないか心配だったけど…鴫野さんがしっかりしてるから大丈夫そうね。 村上文緒 山登りの基本は本を読んで覚えて来ました。今日はそれを実践してみたいと思います。 自然に囲まれた山小屋でゆっくり読書ができたら、気持ちいいでしょうね。 登山を題材にした小説で面白い物を見つけたんです…良かったら読んでみませんか? 山野こだま ついに、この日が来ました!山野は先輩と山登りするのを楽しみにしてたんですよ~ 登山グッズはちゃんと持って来ましたか?何か必要な時はいつでも言ってください。 山登りはどうですか?…気持ちいい?ふふ、楽しんでくれているようで嬉しいです~ 石田いすき 山には、石がたくさんあるよ~ それを見たらどんな歴史のある山かわかるんだ~ あっ、見てみて!黒曜石発見~ これは火山岩の一種で、ほぼ二酸化珪素でね~… 欲しそうな顔をしても、この石だけはあげられないよ。持って帰って詳しく調べるんだ~ 救出 石田いすき 石拾いしてたのに、邪魔しないで欲しいな~ 私が採取した石を狙ってるのかな? ダメだよ。この石は渡さないからね~ レア 篠宮りさ 変な格好の人がいるから気をつけて。 冷静に、落ち着いて。焦らずに行動してね。 とにかく、皆を安全な所に避難させないと… 救出成功 篠宮りさ 悪男 俺と結婚したら、卵食べ放題だぞ?りさ あまり惹かれる条件ではないわね。 悪男 森の外のやつに、嫁は渡せねぇ!りさ 私は、嫁になったつもりはないけど… 悪男 俺はこの森で1番、モテモテなんだぞ!りさ それなら、他の人を探したらどうかしら? 悪男 木の実で作った首飾り、これ欲しいだろ?りさ ごめんなさい。あまり興味ないわ。 悪男 くそ…森の熊さんに言いつけてやる!りさ 言いつけたいのは、私なんだけどな… 悪男 森のみんなは全員、俺の味方なんだぞ!りさ 森のみんなは、やめろって言ってないの? 悪男 今から家に案内してやる!楽しいぞ〜りさ いい加減、帰らせて貰えないかしら… 石田いすき 悪男 俺、こんなドキドキしたの初めてだ…いすき せっかく珍しい石を探してたのにな~ 悪男 俺と結婚したら、松茸食べ放題だぞ?いすき 珍しい石は、どのくらい持ってるの? 悪男 ア〜アア〜 どうだ、これが愛の雄叫びだ!いすき どう? これがアンモナイトの化石だよ? 悪男 この卵やるよ。へへ、惚れたろ?いすき この石あげるから、帰らせてくれないかな? 悪男 そんな男に狩りができると思ってんのか?いすき え、どんな石を見つけてこれるの? 悪男 森の王者の真の力…見せてやっからな!いすき 森の王者なら、森で1番の石を持ってるの? 悪男 ア〜アア〜!ア〜アア〜!ウォオオォ!いすき あ~ 早く戻って、石を探したいよ~ 超レア なんだ、こいつは!助けてくれ~ 救出成功 恩にきるよ。今度お礼をさせてくれたまえ。 助かった。これで捕まる事はないだろう。 まったく、なんてしつこいやつなんだ… 何度もすまない。迷惑をかけるな… 捕まってしまったみたいだ。す、すまない… 二度と捕まらないように気をつけよう。 加賀美茉莉 なんなのこの人、助けてー 救出成功 どうなる事かと思ったけど、良かった… どうして何度も捕まってしまうんでしょう… あの…助けてくれてありがとうございます。 捕まってしまったみたいです。すみません… 絵本を見てたら、捕まってしまいました。 何度もすみません。今度は気をつけますね。 鍵 前半 山野こだま 悪男 男にやる卵はねぇんだ!帰ってくれ。こだま 卵は、鳥さんに返してあげてください~ 悪男 俺の嫁を奪いに来たのか? 悪党め!こだま 山野は、お嫁さんにはなりませんよー 悪男 弟子は取らねぇ主義なんだ。諦めな!こだま 先輩は、弟子になんてなりませんよー 悪男 後半 村上文緒 悪男 男にやる卵はねぇんだ!帰ってくれ。文緒 卵はいいので、帰らせて欲しいです… 悪男 俺の嫁を奪いに来たのか?悪党め!文緒 結婚されてるんですか?え、私のこと? 悪男 弟子は取らねぇ主義なんだ。諦めな!文緒 山の知識は、たくさんありそうですね。 悪男 おめぇに松茸狩りができるか?無理だろ?文緒 本で読んだので、生える環境はわかります。 悪男 嫁をみんなに紹介するんだから、邪魔すんな!文緒 お、お嫁さんだなんてそんな…違います。 悪男 森を荒らそうとするヤツは、許さねぇぞ!文緒 その心配は、いらないと思いますけど… 差し入れ 君嶋里琉 朝の部 おはよ。…ん、僕はよく眠れたよ。寝袋も案外いいものだね。まだ、少し眠いかもしれない… あ〜 良く寝た。山登りは体力を使うね。おかげで、昨日の夜はよく眠れたよ〜これがあったら今日も頑張れるかな? ん…あぁ、おはよう。…これから散歩?目を覚ましに、僕も行こうかな…山の中は、涼しくて気持ちいいね。 昼の部 木陰で寝たら気持ち良いだろうね。その辺で、少し休んで行かない?これ、分けてあげる。疲れに効くよ。 …小川で水遊び?楽しそうだね。川じゃ泳げないけど、一緒に行こうかな。水遊びで疲れたね。これ、使ってみて。 …アスレチックもあるの?そうなんだ。キミもやるなら、僕もやってみようかな。弟たちも連れてきてあげたいな。 午後の部 自然の中にいると癒されるね。今度、弟たちも連れて来てあげたいな。弟たちに渡してって頼まれてたんだ。はい。 無理して登るのは、危険だからね。疲れてなくても、休みながら登ると良いよ。帰ったら弟たちに色々話してあげよう。 山登りで足の筋肉が付いた気がする。水泳のタイムも上がるといいな。これを使えば、もっと鍛えられるかな? 夕方の部 山から見る夕暮れって綺麗だね。ほら、街があんなに真っ赤だよ。この眺めなら、キャンプも悪くないね。 日が暮れる前に夕飯の準備をしないとね。暗くなって、何も見えなくなっちゃうよ?もうちょっとだから、少し待ってて。 夜の部 山は、足腰が鍛えられていいね。水泳の練習にもなってるよ。はい。疲れたらこれを使ってよ。 そ、それは…!リンゴ…!お願い、焼きリンゴにはしないで。リンゴはそのままがいちばんおいしいよ。 キャンプファイヤーっていいよね。弟たちに羨ましがられるだろうな。そろそろ、テントに戻ろうか。 おはよ〜…荷物が多い?えへへ〜 今日は本気で化石探しに行こうかなって。きみには、ハンマーとこれを渡しておくね〜 石田いすき 朝の部 おっはよ〜 今日は珍しい石を探しに行こ!ほらほら、準備はできてる?あ、これも忘れちゃダメだよ〜? おっはよ〜 昨日の収穫はどうだった?もちろん、珍しい石のことだよ〜今日も頑張って珍しい石を探そうね〜 素敵な石をたくさん見つけたからね〜 昨日の夜はぐっすり。気持ち良く眠れたよ〜…目が覚めないの?起きて起きて〜 昼の部 あ、その石はかまど用の石じゃないよ〜 こっちの石を使ったほうがいいよ!…疲れちゃった?これで元気出して〜 自然の中で食べるご飯は、格別だね。食べ終わったら少し化石探しに行くよ〜食後にはこれ。はい、どうぞ〜 午後の部 明るいうちにこの辺りで石を探そう〜 見てみて!綺麗な石、発見!特別に、この石をきみにあげる〜 見てみて、こんな石を見つけたんだよ〜 一息ついて、一緒に観察しようよ〜ルーペと…あと、これを使おっか〜 あのゴツゴツした岩場、化石がありそう!ハンマーとタガネも持って行こう〜何、その石!?見せて〜 わ〜! 夕方の部 わわっ、雨が降って来たよ〜 どうしよう。どこかに山小屋とかないかな〜?はい。体が冷えないように、これ使って〜 今夜はこの辺に泊まるみたいだね。そろそろ、テントを建てちゃおっか~よ~し、こっちに広げるよ。そぉれ~ 夜の部 夜は、ブラックライトで石を観察しよう〜 発光性のある石が光って綺麗だよ。これは、きみの分だよ〜 使ってね。 小さいランプで石を観察するのもいいね〜 考古学者になったみたいな気分〜!いつか私も考古学者に… 化石…すぅ… ふぁ〜あ。それじゃ、また明日。お休み〜 明日も素敵な石に巡り会えますように〜あ、寝る前にこれを渡しておかなきゃ。 中間ランキング発表 君嶋里琉 後半も、しっかりやらないとね。
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まとめサイト作成支援ツールについて @wikiにはまとめサイト作成を支援するツールがあります。 また、 #matome_list と入力することで、注目の掲示板が一覧表示されます。 利用例)#matome_listと入力すると下記のように表示されます #matome_list
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デストロイヒーロー・サンレッド レア 闇/火 5 5500 パラレル・ヒーロー ■パワーアタッカー+4000 ■このクリーチャーはタップされていないクリーチャーを攻撃できる ■このクリーチャーに攻撃するクリーチャーのパワーは−5000される ■このクリーチャーが攻撃する時、相手はマナゾーンか手札のカード一枚を墓地に置く (F)うるせぇんだよ!!邪魔すんなコラ!! 作者:マイルス 代理作成:まじまん 元ネタはわかる人にはわかると思います 評価
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動画(youtube) @wikiのwikiモードでは #video(動画のURL) と入力することで、動画を貼り付けることが出来ます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_209_ja.html また動画のURLはYoutubeのURLをご利用ください。 =>http //www.youtube.com/ たとえば、#video(http //youtube.com/watch?v=kTV1CcS53JQ)と入力すると以下のように表示されます。
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不可思議な光に包まれたと思ったら、次の瞬間には全てが暗闇に染まっていた。 「な、な、なんだ!?」 何も見えない状態に慌てて一歩後ろに下がると、盛大に頭を硬いものに打ち付けて前のめりになった。 「ぐぉ……。いったいな――ぁ」 頭を抑えながら痛みと衝撃によろめいていると、どうやらビンか何かを踏んでしまったらしく、勢いよく床にダイブ。 さらに転倒地点に木材のようなものでもあったのか、パキリと折れる音がして背中にボトボトと袋が降りかかり、周りに粉が大量に舞い散った。 「…………」 どこのコントだ、と心の中でマグナは自分にツッコミを入れた。 それから数分後、マグナはつぶっていた目をゆっくりと開いた。最初の時よりは視界がよくなっている。 それでも薄暗いことには変わりないが。 「どこだろう、ここ……?」 倒れたままの姿勢で首だけ上げて確認をする。 周りにはいくつもの棚が連なり、そこには袋や大小さまざまなビンが置かれている。どうやら倉庫のようだ。 「よっと……」 ゆっくりと身体を起こす動作とともに、背中の袋が床に落ちる。 立ち上がって首を下げて自分を見ると、小麦粉らしき白い粉で白くなっていた。 「…………」 無言で全身を払いながらもう一度辺りを見回す。少し離れた地点に、ほかとは違ったものを見つけた。 歩いてそれに近づき、バッグを持ち上げる。 「これが支給品ってやつか?」 あの男――ヴォルマルフの説明では、この中に食料や水のほかに、武器や道具も入っているらしい。……用意のいいことだ。 この殺し合いに乗る気は――毛頭ない。あの会場の中には、アメルの姿が確認できた。 おそらく、彼女以外にも連れてこられた仲間がいるだろう。 できるだけ早くみんなと合流しなくてはならない。そしてなんとかしてここから脱出しなくてはならない。 そしてそのために…… 「……ここから出る方法を教えてほしい」 いくら試してもまったく開かない施錠されたドアを前にして、マグナはため息をついた。 ふつう、殺し合いをさせるなら外に出られるようになってるだろ。何を考えてんだ、あの男は! がちゃがちゃとドアの取っ手を弄りながらそんなことを心中で叫ぶが、肝心の出口は開きそうにない。 蹴ってみた。殴ってみた。体当たりをしてみた。 どう見ても木製なのにびくともしない。結局残ったのは疲労だけだった。 「本当にどうするんだ……?」 ドアを諦めて、マグナは床に崩れるようにして座り込んだ。ここに飛ばされてからもう十分は経っている。 もしかしてずっとこのままなのか? というか、このままここが禁止エリアとやらにされたらどうするんだ? あの会場で大男が首を吹き飛ばされたのを思い出して、マグナは身震いをした。とりあえずどうにかしてここから出なくては。 「そうだ……」 ここから脱出するのに夢中で、支給品を確認するのを忘れていた。もしかしたら何か手がかりが得られるかもしれない。 マグナは横に置いていたバッグを開けた。水と食料以外のものを全て取り出す。 名前が連ねられた用紙。方位磁石。そして―― 「…………」 杖。どうやらこの武器で殺し合いをしろと言うらしい。ヴォルマルフは面白いギャグをしてくれる。 「……わ、笑えない」 マグナは引き攣った表情で頭を抱えた。銃や刃物を持った者に襲われたら、こんなものではなんの役にも立たない。 そして当然のことだが、ドアを壊すのにもこれではまったく使えない。 いや待て、まだもう一つ支給されたものがあるはずだ。きっとそれを使ってここから出られるようにしてあるに違いない。 あの施錠されたドアを思い出す。そうか、あれを開ける鍵だ。その鍵がバッグの中に……。 「ない……どこだ?」 水か食料の下にでも隠れていたのだと思ったが、どう探しても見つからない。 何も見つからないのはありえない。なぜならヴォルマルフは“二つ”支給されると言っていたからだ。 その一つはあの杖で、もう一つはバッグのどこかにあるはずだった。 しかしない。イジメかこれは、とヴォルマルフを恨んでいるとあることに気づいた。 バッグのポケットだ。そう、ここなら鍵でも楽々入る。マグナは急いでそのチャックを開けた。 「ピィ、ピィ」 「……えーと……どちら様でしょう?」 ちょっと待て、どうしてポケットの中に小鳥がいるんだ。鍵はどうした鍵はッ!? 「いやいやいやいやいや、鳥を支給されてどうするんだ、って――ぅお!」 いきなり小鳥はそこから飛び出すと、床に置いていた杖の柄にとまって「はあ、窮屈だった」とため息をつくような動作をした。 マグナは奇妙なほど人間臭いその小鳥を見ながら呆然としていた。なんで鳥が―― 「――いやそうじゃなくて、鍵は?」 もう一度ポケットを探ってみる。何もない。小鳥が入っていただけである。 つまり、鍵なんて支給されてないということだ。 「俺、どうするんだ……?」 それから一時間後、マグナは例のドアまでまた戻り腰を下ろした。そんな長い時間何をやっていたのかというと、倉庫内の探索である。 雑貨品ばかりだったが、使えそうなものはあった。杖だけでは心細いので、これは助かった。 まずは小麦粉の入った袋。目くらまし、揺動、まあそれなりに用途はある。 続いてビン。中身はジャムだったりよくわからない薬だったりするが、そのまま敵に投げつけるということでも使える。 「さて、と」 マグナはバッグの中から、倉庫で見つけたワインボトルを手にした。少し歩いて木箱の前に行く。 そこでボトルの真ん中をしっかりと両手で握り、木箱の角に底の部分を思いっきり叩きつけた。 ワインとガラスの破片が飛び散った。即座に跳び退っていたマグナだったが、服に赤い液体がついてしまった。 ガラスによる創痍はない。安堵を息をつきながら、底が割れて鋭利な部分ができたボトルを確認する。 剣を持った相手と戦うにはあまりにもお粗末だが、ないよりはマシだろう。 マグナはバッグを置いている場所に戻った。バッグにはもう一つ予備としてワインボトルが入っている。 一旦手にしている“武器”を床に置き、マグナはさっきからずっと動いていない小鳥に目をやった。 杖にとまっている小鳥は、どこか厳かな雰囲気をたたえながら宙を見つめている。まるで何か考え事をしているかのようだ。 こいつ本当に鳥か? とマグナは思いながら、開かずの扉に背を預けてぼーっとそれを眺めていた。 唯一の出入り口であるこのドアが現状のままであるかぎり、マグナにはもはやすることがなかった。 「………………ていっ」 ピコン。でこぴんが小鳥にまさかの直撃をした。そのまま吹き飛ぶと、慌てた様子で羽ばたいて離陸をしてこちらのほうに向かってきた。 「あ、いや、ごめん。ふつう鳥なら避けるだろうと思って……いたたたっ!」 弁明しているマグナに、小鳥は怒って耳や首筋をつついてくる。少し涙目になりながら「ご、ごめんごめん」と謝っていると、 「……次にふざけたことをしたら承知しない」というような強い威圧を放ちながらぷいと倉庫の奥のほうへ飛んでいってしまった。 「……本当に鳥か?」 何度目かもわからない疑問を、マグナは口にした。 変化はその数分後に起こった。相変わらず背もたれながらも、地図と参加者名簿を眺めていたマグナはある物音を聞き取った。 ドン、ドン、ドン。何かを叩く音だ。すぐ後ろのドアを叩く音ではない、別のところだ。 あの鳥の仕業か? と考えて即座に否定する。あの小ささではこんな物音は立てられない。 「なんだ……?」 慌てて手にある地図を放ると、マグナは早足で音のする方へ向かっていった。おおよその位置まで着くと、今度は足音を消す。 それで音源が特定できた。壁とぴったり背をつけた木製の棚からだ。しかし見たところ、棚に並べられたものが落ちたというわけではないようだ。 再び音が鳴った。そして棚がかすかに振動した。間違いない。 「だ、誰かいるのか?」 見えざる相手に、ゆっくりとマグナは問うた。そう、この後ろから誰かが棚の裏を叩いているのだ。 ややあって、棚越しに低めの男性の声が聞こえてきた。 「――人がいたか。そこはどうなっている?」 「……ここは倉庫だ。俺たちの間には棚がある」 「どかせられるか?」 マグナは棚に手をかけてみた。少し力を入れてみる。重いが、なんとかいけそうだ。 「ずらすことはできないけど、倒すことならできそうだ。後ろからも押してくれるかな?」 「わかった」 相手の了解とともに、棚を前に倒すために引く。さすがに二人なら楽だったようだ。案外に軽く棚は倒れた。 そして衝撃と土煙。咳き込みながらもマグナはそこから目を離さなかった。だんだんと煙が晴れてゆく。 「よかった、やっとここから出られ――」 右首筋を何かが神速で通り過ぎた。一瞬の思考停止の後には、一瞬の状況把握によって身体が硬直する。 擬せられた剣は、相手がその気ならマグナが逃げる暇もなく首を刎ねるだろう。今、この場の主導権は眼前の男が握っていた。 「……誰か殺したのか」 「…………??? ぇ……っと……」 意味がわからない。もちろんこれまで誰とも会っていないマグナに人を殺せるはずもない。言葉を返せないでいると、 「その服の血はなんだ」 「…………あ。あ、あぁ。ご、ごめん。これは血じゃなくてワインだ」 マグナに疑いの目が突き刺さる。事実なのだからほかに言いようがない。しかしこの反応ももっともなので、マグナは続ける。 「向こうのほうにボトルがある。一応、武器として使うために割ったんだ。その時に濡れて――」 「確認する。そのまま案内しろ。不審な動きをすれば斬る」 マグナが頷くと、剣が首筋から離れた。安堵の息をつく暇もなく身体の向きを変えて歩き出す。 完全に誤解なのだから無実だ、とわかっていても額から脂汗が噴き出していた。 後ろで男が剣を構えて、いつでも斬りかかってこられる体勢でいるというのは心地よくないものだ。 「そこにワインが飛び散っている。それと、ドアの近くに割れたワインボトルがある」 「……どうやら本当のようだな。すまなかった」 剣を収める音が聞こえた。そこでやっとマグナは重い息を吐き出した。そして振り返ると、そこには長剣を帯して片目に眼帯をした男がいた。 その体格、容姿からは言わずもがな、身にまとう気迫は歴戦の戦士をも凌ぐ実力の持ち主であると証明していた。 この人が“良い人”で助かった、とマグナは心底感謝した。眼前の人間がその気になれば、マグナは為す術もなく殺されていた。 「俺はマグナだ。そっちは?」 隻眼の男は答えた。 「ランス――いや、アルフォンス・タルタロスと名乗っておこう。参加者の中には同名の人間がいるのでな……」 「ふむ、たしかにビクともしないな」 アルフォンスはドアを諦めるとこちらへ振り返った。彼はそこに腰を下ろすと、足元に置いてあった袋を探り始める。 それが支給品の入れ物らしい。どうやら各々によって種類が違うようだ。 マグナも床のバッグに手をかけると、それを持ってアルフォンスの隣へと移動し座った。 「情報交換といこう」 「わかった、とりあえずこっちから状況を説明するよ」 マグナは最初に、あの会場からここに飛ばされてきて、そして改めて今まで出られずにいたことを伝えた。 アルフォンスのほうは、初期地点が坑道の中だったと言った。まず彼は地図を確認して自分の居場所がG-3だと知った。 そこから南に向かえば外に出られた――のだが、道は北にも続いていた。 それを調べておくべきだろう、ということで彼は南下せず北上した。 坑道は北への道が途切れることはなかった。そこから彼は、G-3からこの坑道を通じてどこかにつながっているのだと確信した。 そしてさらに道を進んだ。道中には左右の壁に灯りがたてられ、移動に不自由は何もなかった。 そして歩き続け、彼は“行き止まり”へたどり着いた。しかしよく見ると、大人一人分くらいの穴がありそこを何かが塞いでいる。 彼は試しに蹴ってみると、木材の響く音とともにそれが微動した。これがマグナが聞いた物音だった。 「それじゃ、ここから出るにはまたその道を通ってG-3に行くしかないのかな……」 「そのようだ。位置関係からして、おそらく現在地点はE-2の城の地下倉庫だろう。ほぼ直道だったが、途中でやや左よりのところがあった」 城の地下――つまり、この上はすぐに地上だ。しかし地上に出るには坑道を歩かなければならない。 仲間たちのことが気にかかった。悪人に襲われてはいないだろうか。とくにアメルが心配だった。優しすぎる彼女は、この状況では一番危険だ。 そう、早くここから出なくてはならない。マグナははやる気持ちで立ち上がった。 「待て」 アルフォンスの一言で、持ちかけていたバッグの肩掛けから手を離した。 マグナは「どうしたんだ、早く行こう」と口を開こうとするが、その前に彼が先に言う。 「支給品を確認したい。互いの戦力も把握しておかなければ、襲撃されたときに危険だ」 「あ……。たしかにそうだ、わかったよ」 言われて、自分が冷静にならなければならないことを思い知らされた。 お互いの力量と装備を把握していなければ、逆に足を引っ張ることになりかねないのだ。 「私の武器はこれだ」 そう言ってアルフォンスは隣に置いていた長剣に手をかけた。 それが業物だということは首筋にあてがわれた時から理解している。あの鋭さは人を優に切断するほどだろう。 「それとこれだ」 アルフォンスはもう一つの支給品を袋から取り出して差し出した。マグナはそれを手に取った。 指輪だ。 はめられている宝石は何か動物の目を模しているように見えるが、ただの装飾品としか思えない。 「それを指にはめるな。竜になる」 「……は?」 「言ったとおりだ」 アルフォンスは手を差し出した。返せと言っているのだ。マグナはおとなしく指輪を渡した。 竜になる? 到底信じがたいが、しかし本人がそう言っているのだからそれを信じるしかない。 「そちらのは」 マグナは頷いてバッグから“武器”を取り出した。もちろん例の杖だ。それを見ると、アルフォンスは一瞬だが顔をしかめた。 「杖か」 「……杖だよ」 「魔法は使えるか?」 「召喚術は使えるけど……剣のほうが得意かな」 アルフォンスは「そうか」と言うと、考え込むように黙ってしまった。マグナは杖をしまうと、そばに置いてある底を割ったワインボトルの口元を握った。 武器と言えるのはこれくらいだろう。長剣と比べるとあまりにも貧弱ではあるが。 「で、もう一つは」 「えっと……」 それは俺に訊かれても……、と言いかけたところで「ピィピィ」と鳴きながら小鳥が飛んできて、マグナの肩に止まった。 さっきまでいなかったくせに、自分の話になるとわかったように現れるのはどうしてだろう、とマグナは思いながら、 「これ」 と、肩の鳥を指差した。 「それが、か……?」 「……そうだよ」 べつに自分が悪いわけではないのに、なぜだか申し訳ない気持ちになってくる。ヴォルマルフへの恨みをさらに強くしながら、マグナはため息をついた。 とはいえこれで互いの持ち物の確認は済んだ。これから二人で行動をするのだが、形としてはマグナがアルフォンスに護ってもらうほうが大きい。 だからできるだけ足手まといにならないようにしなくてはならない。 「それと倉庫で見つけた雑貨ぐらい、かな」 「把握した、それでは行こう。知り合いなど他のことについては歩きながらでもできるからな」 マグナは頷き立ち上がると、バッグを肩にかけ右手に“武器”を持った。アルフォンスは既に準備を済まして歩きはじめている。 「……お前はどうするんだ?」 右肩に止まっている小鳥に対してだ。しかしマグナの言葉に反応は示さず、肩の上でじっとしたままだ。 一緒についてここから出たいのだろうか。たしかに小鳥もこんな密閉された倉庫に閉じ込められたままは嫌だろう。 「外に出たら好きにしていいよ。それまで何か危険な事があれば、俺から離れて逃げ出すようにな」 それまで黙っていたが、その言葉には頷くように小鳥は首を上下させた。いや、本当に頷いたのかもしれない――そんなことを思っていると、さっさと来いというアルフォンスの声が聞こえた。 「ごめん、今行くよ」 マグナは謝りながら早足で彼に続いていった。 両壁には灯りがあり、行く先を照らしている。しかし光はあれど日が当たることはない場所のため、冷たい空気が満ちている。 呼吸をすると冷気が肺に入り込み、その冷たさは逆に精神を落ち着かせてくれた。 倉庫から歩いて経った時間からすると、もう坑道の半分は過ぎているだろう。 外はどうなっているだろうか。殺人者が待ち構えていることなどなければよいが。 「――と、説明はこれくらいかな」 「ああ、わかった」 これでだいたいのするべき会話は終わった。お互いの知人を合わせると、参加者のかなりの割合を占めていた。 ここに連れてこられた人物に何か基準でもあるのだろうか。疑問は増えるばかりだが、どれを優先的に解決しなくてはならないか見極めなくてはならない。 「すまない、少しの時間だが前を歩いてもらえるか? 手持ちの荷物で簡単に確認したいことがあるのでな」 「え? ああ、いいけど」 あっさりと頷いて、彼はランスロットの前に出た。こちらを振り返ろうとは露ほどもしない。完全にこちらを信用しているようだ。 この事態でこの態度とは呆れたものだが、好都合だ。ランスロットは長剣の柄に手をかけた。 今から振り返ってももう遅い。一秒とかからず、抜き放った剣は彼の胴を切断する。 そして噴出する血は後ろに跳んで避ける。血が付着していては、今後の行動に支障を来たすのだ。 「…………」 こちらを射抜く目をランスロットは睨んでいた。ただの鳥だ――しかしなぜこちらを見つめたまま動かない? まるで自身のこれからしようとしていた行動を見透かしていたかのように、小鳥は首をひねってこちらを向いたのだ。 「…………」 ランスロットは柄から手を離した。殺す気は失せていた。小鳥もそれを理解したかのように、顔をこちらから前に移す。 まあ、よい。あえてここで殺さなくとも。 あの会場にいる人物を観察していたが、この“ゲーム”に乗ると思われる人物はそれなりにいた。 既に死者は出ていると考える。女子供の数も多かった。一人か二人は犠牲になっているだろう。いや、あるいはもっと死んでいる可能性も。 万が一、放送前までに死体を一つも見なかった場合にまた考えるとしよう。 しかし自分はこれからどうするべきだろうか。 的確な行動をしなければ、与えられるのは死だ。そのためには状況把握がしたかった。 まずはできるだけ穏健な人物を中心に接触し、情報交換を優先。ここから脱出できるか判断しなくてはならない。 もしそれが比較的安全にできるのならば、当然そちらを選ぶ。 しかし、それが無理な場合は―― 【F-3/坑道/一日目・午前】 【マグナ@サモンナイト2】 [状態]:健康 衣服に赤いワインが付着 [装備]:割れたワインボトル [道具]:支給品一式 浄化の杖@TO 予備のワインボトル一つ・小麦粉の入った袋一つ・ビン数個(中身はジャムや薬) [思考]1:仲間を探す 2:皆とともにゲームを脱出したい [備考]:ユンヌ@暁の女神 が肩に止まっています 【ランスロット・タルタロス@タクティクスオウガ】 [状態]:健康 [装備]:ロンバルディア@TO [道具]:支給品一式 ドラゴンアイズ@TO外伝 [思考]1:生存を最優先 2:参加者と接触し情報収集 3:脱出が不可能な場合は優勝をする ドラゴンアイズ ドラゴンの目を模した宝石の指輪。装備した者は竜と化す。 あらゆるステータス異常変化を防御。微量だが魔力も上昇。 020 勇気ある者 投下順 022 2人の王~偶然と誤解~ 043 闇の群体 時系列順 022 2人の王~偶然と誤解~ マグナ 047 気付く者気付かない者 099 Agitation タルタロス 047 気付く者気付かない者